21年1月 住宅ローン金利最安のところはどこ? 気をつけること

住宅ローンの金利はずっと低金利で推移していますが、それでも金利は各社ばらつくもので変動金利でも0.38%とか0.5%とかといった違いがありました。では1月度、一番低金利なところはどこ? という話ですが、結論から言えば、auじぶん銀行の住宅ローンの変動金利です。

auじぶん銀行がトップのからくり

auじぶん銀行が最安なのには訳があり、オプションをつけたら、という条件付きです。また、厳密には単独最安値になるのは3月からです。ちょっとそのからくりについて説明しましょう。

ノーオプションで最安金利なのは 住信SBIの0.38%です。ノーオプションだとauじぶん銀行は0.41%で最安にはなりません。ただ、auじぶん銀行の場合、「auモバイル優遇割で−0、07%」「じぶんでんき優遇割で−0.03%」と併せて0.1%の金利引き下げを行うということで、理論上0.31%という金利を実現しています。

ただし、上記のauモバイル優遇割は3月から適用開始ということで、それまでは電気の優遇のオプションつけて0.38%で住信SBIと同じということになります。

それにしてもこの0.31%というのはすごい金利ですよね。変動金利なのでずっとこの金利ではないのですが、もし4000万借りても月の支払い金利はざっくり5000円くらいでしょうか。この金利で行ける間は、それくらいの金利で大金を借りられるわけです。

いっとく? でもオプションには落とし穴も

変動で行けるところまでいっといたろ!(どこかで固定に借り換え) という考え方の方にはいい分はいいのですが、オプションについて大丈夫かはよく考えておきましょう。色々と縛られることになるからです。

例えば電力

この1月に入って、寒波が到来しまして、急激に電力の供給が切迫してきました。新電力会社(これまでの東電や関電、中電といった会社ではなく、上記のじぶんでんきやENEOSでんきといった後発参入会社)は自前で全ての電力を賄っているわけではないので、不足分を高コストでかってこないといけません。契約者の電気料金が突発的に上がるといった現象が起きるわけです。1月に入って、私の周りにも電気代が先月の倍になったという方もいらっしゃいましたし、なんと言っても楽天でんきは早くも新規契約をストップしましたね。

携帯料金も

ドコモの格安料金ブランドAHAMOの影響で、auもPOVOという格安ブランドの展開をしてきました。現時点では明記されてないのですが、POVOは対象にならないとかの可能性は十分にあるかと思います。その場合、高いキャリアの携帯料金を払い続けなければならないという縛りが出てきてしまうということになります。

自由度が減るのはそれはそれでコストです

額面上安いというのはいいことですが、それと引き換えに縛られる、ということでしたら、本当にそれに見合ったものか計算していただけるといいと思います。縛られるコストも込で、利益があるかどうかといういうことです。この住宅ローンだけでなく、その他の金融商品でも、このような仕組みで自由度を狭めることで利益を出すようなものが多くありますので、ぜひ自由の対価ということも検討に含めて置いてください。

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